『西の魔女が死んだ』(梨木香歩)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)
タイトルは物騒だけれど、全然そんなことはない児童文学。
「西の魔女」とは、主人公“まい”のおばあちゃんの通称。いちおう、西洋の“魔女”なんですと。
その西の魔女が死んだという連絡を受けて、駆けつける途中での2年前の2年間の回想シーンが主な物語。
「魔女修行」とは言っても、全然魔法とかの勉強(ホグワーツのような)なんかなくて、「自分で決める」ことを憶えていくのが魔女修行。
そんな2年間で、すっかりまいは強くなって帰ってきます。
 
巻末に、まいの新しい生活を、友達の目から書いた短編がついています。
こっちはまた、爽やかな青春文学仕立て。
「誤解は人生を彩る」