タイの携帯データ通信事情

先月所用で1ヶ月ほどタイ王国のほうに出かけていたときのおぼえがきです。
国際ローミングで「海外パケホーダイ1980円/日」でOKの人には特に見る必要はありません。
ここでは、旅行中にtwitterGmail、GoogleMapを常にONにした上で、1ヶ月200〜500B(520円〜1300円)で運用する方法を書いておきます。
 
【1】まず、SIMロックが解除されたスマートフォンを用意する。
と、いきなりここがハードル高いです。わたしの場合、HT-03AのROMをいじってSIMアンロックコードを購入し、その上でAndroid2.2にバージョンアップしています。
ソフトバンクから買ったiPhoneは難しいですね。やりかたはWebの海から探してください。海外からアンロック版iPhoneを買う方法や、現地調達の方法もあります。(通話料金で回収できない分SBMで買うより割高)
ドコモのこちらの機種は手数料3150円でアンロック可能です。
auはCDMA2000方式を採用していますので、タイに持っていっても使えません。(GSMデータ通信なら使えるかも)
PocketWiFiなどのイーモバ端末はもともとSIMフリーなので3GのSIMを挿すと電波を拾います(ACT-1800と表示)。端末側から192.168.1.1で接続してアクセスポイントの設定をしてください。
 
【2】SIMカードを現地で買う
サイアムスクエア近くのマーブンクローセンター(MBK)で買うのがいいでしょう。スリには注意してください。(パンティッププラザやラマ9のIT MALLでは3GのSIMが見つけられない。ありそうなのに。)
4階に上がると、秋葉原の中央線高架下のような光景が広がります。いろいろなパチものケータイが売ってて楽しいです。
日本ではSIMの単独売りはb-mobileくらいしかありませんが、この国ではプリペイドのSIMがたくさん店頭で売っています。
わたしは以下の4枚のSIMを購入しました。

SIM 価格 通信バンド ネットワークオペレーター APN設定 その他
1-2-CALL 50B(リチャージ可能) GSM TH GSM あると思うけど不明 通話専用
truemove
Hi-Speed NET SIM
2Mbps
50B(リチャージ可能)
1分=1B
2G TRUE APN=Internet
ユーザー名=true
パスワード=true
@TRUEWIFI利用権つき
i-mobile 3GX 199B
(0.5GB/1ヶ月)
3G TOT 3G APN=Internet
ユーザー名=(なし)
パスワード=(なし)
都心部のみ
i-Kool 3G
Real DATA
199B
(1GB/1ヶ月)
3G TOT 3G APN=Internet
ユーザー名=(なし)
パスワード=(なし)
都心部のみ

iPhone用にはmicroSIMを買ってください。

 
【3】セットアップをする
『1-2-CALL』はどこでも売ってます。現地での通話用にソフトバンクX02NK(N95)をMBKでアンロック(300B)してもらって挿しました。*1
『truemove』はパケット課金の7.2MbpsのSIMもあったのですが、時間制のものを買いました。以下の3Gの届かないエリアで通信するのにあると便利です。
以上のSIMは販売店で開通作業(Set Up)をしてもらう必要があります。開通が完了するとSMSのメールが返ってきます。@TRUEWIFIのユーザーID(電話番号@TRUEMOVE)、パスワードが書いてありますのでメモ。
また、携帯販売店セブンイレブンでリチャージ(Top Up)ができます。電話番号は調べにくいので買ったときのパッケージを捨てないように。
『i-mobile』と『i-Kool』はTOTのMVNO事業者になります。データ通信専用なのでセットアップは自分でやります。
 
スマートフォンに挿して起動し、ネットワークオペレーター*2を選択して、なにか発信(#123#とか)するとSMSでメッセージが返ってきます(タイ語でw)。
アンテナマークが立ったら、APN設定*3をします。APN設定はSIMカードによって自動選択されるので、SIMカードに書き込まれているのかもしれません。
通知バーに〔3G↑↓〕が表示されればOKです。ちなみに『turemove』で接続した場合は〔E↑↓〕となります。
 
1ヶ月で1GBは結構使いでがあります。EMOBILEのギガデータプランと同じですね。あちらは1GBで3980円なので、これで500円強だったらバンコクに移住したいくらいです。
動画を見ないならこれで十分です。
動画を見たい場合はホテルのWiFiを使ってください。たいていのホテルにはWiFiのサービスがあります。
タイではWiFiアクセスのユーザー識別をしなければいけない法律があるため、IDとパスワードを書いた紙をフロントでもらってください。同じIDで同時に複数の端末はつなげられませんので注意。
 
いまのところ、TOT 3Gのサービスエリアはバンコクなどの都心部のみのようです。
観光地のパタヤーやアユタヤーでは圏外でしたので、truemoveのSIMを買っておくとよいでしょう。
 
30日間で比較すると、
 海外パケットし放題:59,400円
 SIMアンロックスマホ使用:1,000〜2,000円
になって、5万7000円以上浮きます。もう一台スマホが買えてしまいます。
短期間の旅行でも、アンロックスマホを用意しておくべきです!日本のキャリアの思い通りになってはいけません。
 
参考サイト:
海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「タイ・バンコク」編
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1101/24/news052.html
タイ・バンコクで快適3G Wi-Fi生活をi−Mobile3Gで。
http://purplelotus.info/archives/300
インターネット環境−EMのPoketWifi(D25HW)
http://ameblo.jp/jbd02404/entry-10865490976.html
ブラウザでD25HWの設定を登録する(台湾篇)
http://mobalife.blog39.fc2.com/blog-entry-791.html

*1:日本のガラケーはアンロックできない機種が多いかも。あと1800MHz帯対応でないと使えません。各キャリアの国際ローミング対応ページで確認のこと

*2:menu>設定>無線とネットワーク>モバイルネットワーク>ネットワークオペレーター

*3:menu>設定>無線とネットワーク>モバイルネットワーク>アクセスポイント名