筒井康隆『パプリカ』

パプリカ (新潮文庫) [ 筒井康隆 ]
昨年映画化されたアニメの原作。
筒井康隆“断筆宣言”直前の作品。
 
劇場版が“あんな感じ”だったので、原作はどうかと思って読んでみました。
映画がね、R-15指定アニメだったので*1すが、原作はR-18?いや直接的描写はなかったからR-15でいいのかも。
そんな感じ。アダルトです。
DCミニの副作用で“他人の夢”と現実の境界線が崩れていく世界。
今のこのシーンは、誰の夢の中?それとも現実?
実際は本を読んでイメージしている世界なんですけど。本を閉じたら“本当の”現実世界に敦子や時田がいたら・・・?
そんな世界が描かれていました。
 
ちゃんと、小山内と副理事長の同衾の世界もね。
でも、なんていっても、劇中の男性がみんな惹かれてしまうパプリカの魅力…
超モテ系女子ですかね。
いつもは理知的でも、ふと解き放たれると、とても愛らしく振る舞ってしまう、そんなとこ?

*1:実際そんな感じはしなかったけど