『白夜行』(東野圭吾)

白夜行 (集英社文庫)
言うまでもないですが、直木賞も取って、いま一番書店でスペースを割かれているあの作家のドラマの原作本です。
エンジニア出身らしく、こまかく練られたストーリーは、コンピュータのプログラムの様。
変数(人物)の式(相関図)を常に頭においていないと、スタックオーバーフローになっちゃいます。
 
書評は、馳星周の寄せたあとがきがまさにその通りで、文庫で850ページもある長編なのに、全体を通してのトーンが変わりません。
つまり、「ダーク」だと。
 
主役の亮司と雪穂の接点は密接と諭されているけれど、文中にそれが現れるのは「RK」のイニシャルの小物入れの描写だけ?同じ場面に二人存在するシーンはなし。
最後の謎解きに関しては、(私は)トラウマがあるのでいたたまれない気持ちになるんですが、ともかくこれだけ読み応えのある小説は久しぶりでした。(初めてかも)
 
この演技、セカチューペアに描ききれるかなぁ…
孝之くん、あのシーンやるの?