『カラフル』(20本目)

【UNITED CINEMAS TOSHIMAEN】Screen #6
シネマポイント:☆☆
 
ここは駅から徒歩15秒。
交通の便の良い映画館。
ただ、周りにあまり食べるところがない><

この系統のお話にはよくあることで、約束事が決められています。
・人は三途の川を渡る前に、もう一度やりなおせるチャンスができる
・やり直せる肉体は、精神が離脱したばかりの肉体
・生前の記憶は持ち合わせていない
で、主人公は中学3年生の小林真の肉体でやり直すことになったのですが、そりゃ今までの人格を知らないわけですから、周りの人の反応とのギャップを感じてしまいます。
どうやら“旧”小林真は、大変ネガティブだったらしい、というのはわかるのですが、今度の人格は明るく吹っ切れた感じということで、ちょっとウケがいい・・・
 
というところで、ある漫画を思い出しました。
もう、相当古いですが『ミライザー・バン』という作品。
この作品でも主人公が別の暗い人格の人に入り込んで(平行世界上の自分)、明るくたくましくなったからお母さんがよろこぶ、というシーン。*1
当時、すごくこころに衝撃が走った気がします。
 
終始、東急大井町線沿線上で展開されるドラマですが、玉電砧線跡を歩くシーンから、色合いが変わっていきます。
玉電砧線跡は歩いたことがあるので、よく描かれているなと感心しました)
で、最後に種明かし。
基本的にはハッピーエンドです。
全体的に重く・暗いテーマがゆえに、『カラフル』というタイトルがより鮮やかに思えてきました。

*1:『カラフル』では事情によりお母さんは落ち込んでいるままなのですけれども。